はじめに:ベルトコンベアが止まった瞬間の「絶望」

 

💡 欧州周遊シリーズ(全7回)

 

本記事はシリーズ第4回です。航空券代を「5万円台」に抑え、ホテル代をポイントで無料にした錬金術の全貌については、第1回の記事をご覧ください。
  > 【第1回】円安のヨーロッパ11日間周遊を「航空券5万円」で実現したカラクリと最強の通信ハック

空港のバゲージクレーム(手荷物受取所)。
「プシュー…」という音と共にベルトコンベアが停止し、周囲には誰もいなくなる。しかし、自分のスーツケースだけがどこにもない。

今回のヨーロッパ周遊旅行で、私たちはこの「ロストバゲージ(荷物紛失)」という絶望を、なんと11日間の間に「2回」も経験しました。

     
  1. 1回目:バルセロナからマドリード経由でイビサ島へ向かった時
  2.  
  3. 2回目:トレドからマドリード経由でロンドンへ向かった時

「ロストバゲージなんて、運が悪い人だけが遭うものでしょ?」
もしあなたがそう思っているなら、今すぐ認識を改めてください。現代のヨーロッパ、特にLCC(低価格航空会社)を利用した乗り継ぎにおいて、ロスバケは「高確率で発生するイベント」です。

今回は、私たちが体験した欧州LCCの残酷なリアルと、そこから無傷で生還するために「出発前に絶対に仕込んでおくべき3つの防具」を公開します。

魔の「マドリード乗り継ぎ」と欧州LCCの闇

なぜ、私たちの荷物は2回も消えたのか?
最大の原因は、スペインのハブである「マドリード・バラハス空港(MAD)」の巨大さと、短時間の乗り継ぎにあります。

人間の足なら、広いターミナル内をダッシュすれば15分の乗り継ぎでもギリギリ間に合います。しかし、預けたスーツケースは間に合いません。
私たちが乗ったLCC(イベリアエクスプレス等)では、荷物の積み替えが間に合わなければ、容赦無く「次の便(あるいは翌日の便)」に回されます。搭乗口のスタッフに「荷物は乗った?」と聞いても、「システム上は乗っているはずだ」と息を吐くように適当な嘘をつかれます。

防具①:ロスバケを100%防ぐ「機内持ち込み×レンタル」

そもそも、ロストバゲージを100%防ぐ唯一の方法は「荷物を預けず、機内に持ち込むこと」です。
しかし、欧州LCCの機内持ち込みサイズ規定(例:55×40×25cmなど)は鬼のように厳しく、数センチでもオーバーしていれば容赦なく「預け入れ(有料)」にされ、結果的にロスバケのリスクに晒されます。

「じゃあLCCの規定に合うスーツケースを毎回買わなきゃ…」
待ってください。航空会社ごとに異なるサイズ規定に合わせて、毎回数万円のスーツケースを買い替えるのはコスパが悪すぎます。

そこで賢い大人が使うべき防具が、『アールワイレンタル』等のスーツケースレンタルサービスです。
その旅行で使うLCCの規定にジャストフィットするサイズのスーツケース(リモワ等の高級品)を、数千円でサクッと借りる。確実に機内に持ち込み、ロスバケの恐怖と荷物待ちの時間をゼロにする。これが投資対効果(ROI)を最大化する最もクレバーな戦略です。

防具②:スタッフの嘘を暴く「Anker Eufy(トラッカー)」

それでも、お土産などで荷物が増え、どうしても預けなければならない時があります。
実際に荷物が消えてしまった時、絶対にやってはいけないこと。それは「航空会社のスタッフの言葉を信じて待つこと」です。

彼らは「明日ホテルに届ける」と言いますが、平気で数日放置します。
ここで必要になるのが、自分だけの「目」です。私はすべての預け荷物に、Ankerの紛失防止トラッカー『Eufy Security SmartTrack』を仕込んでいました。

これがあれば、スマホの画面で「自分の荷物がまだマドリードの地下にある」のか、「すでに目的地の空港の隅に放置されている」のかが1メートルの精度で分かります。
カウンターで「システム上は分からない」と言い張るスタッフに、スマホの現在地データ(事実)を突きつける。自力で荷物を回収するための、絶対に欠かせない最強の槍です。

 

▼ 荷物1つに1個、必ず仕込んでください

  > Amazonで Anker Eufy 紛失防止トラッカーを見る

防具③:消えた荷物を「無料の服」に錬成する『エポスカード』

荷物が届かない数日間、着替えや化粧品はどうするのか?
普通なら「自腹で高い服を買わなきゃ…」と絶望するところですが、ここでも事前の「仕組み化」が火を噴きます。

私がこの事態を無傷で(むしろプラスで)切り抜けられたのは、年会費無料の『エポスカード』を旅行代金(空港までの電車代等)の決済に使っていたからです。

エポスカードの海外旅行傷害保険には「航空機寄託手荷物遅延等費用」という強力な補償が利用付帯されています。
荷物が目的地に届かない間に購入を余儀なくされた衣類や生活必需品(洗面用具など)の代金を、最高10万円まで保険でカバーしてくれるのです。

 

(参考)エポスカード公式:海外旅行傷害保険の補償内容

 

航空機寄託手荷物遅延等費用:最高 10万円
  [エポスカード公式サイト 保険詳細ページより引用]

空港のカウンターで「P.I.R(手荷物事故報告書)」を受け取り、現地のZARAやH&Mで当面の服や下着を買い、帰国後に保険デスクへ請求するだけ。これで現地で買った服代はすべて実質無料になります。
年会費無料のカード1枚でこの錬金術が使えるなら、旅行前に作っておかない理由は1ミリもありません。

まとめ:知識と装備が、トラブルを「エンタメ」に変える

「2回のロストバゲージ」
何の準備もしていなければ、間違いなく「最悪の旅行」として一生のトラウマになっていたでしょう。

しかし、レンタルでサイズ超過を回避し、トラッカーで荷物を追跡し、クレジットカードの保険で新品の服を手に入れる「仕組み」を持っていた私たちにとっては、「新しい服がタダで手に入り、ブログの面白いネタができた」というポジティブなエンタメに変わりました。

資産形成も、旅行のトラブルも本質は同じです。
「知っているか、備えているか」だけで、残酷なほど結果に差がつきます。あなたの次の旅行カバンの中に、この「安心」は入っていますか?